平成26年 6月吉日
第47回日本結合組織学会学術大会のご案内
東海大学医学部再生医療科学
第47回日本結合組織学会学術大会
会長 稲 垣 豊
この度、第47回日本結合組織学会学術大会をお世話させて頂くことになりました。本学会は、初代理事長の大高裕一東京医科大学教授(当時)らが礎を築かれ、昭和44年に大島良雄東京大学教授(当時)を会長とする第1回の学術集会が東京の地で開催された、半世紀近くの歴史と伝統を有する学会であります。その特徴は、マトリックス関連分子や病態解析の専門家が一堂に会し、また基礎から臨床までの幅広い領域の研究者が自由闊達な意見交換を行う場として、大きな発展を遂げてきたところにあります。
細胞外マトリックスは、単に組織や臓器の形態を保持するのみならず、全身の細胞の発生・分化・増殖・老化等に深く関わり、生命活動に必須であることが明らかになってきました。しかしながら、慢性炎症に起因するマトリックスの動的変容は臓器線維症や動脈粥状硬化症などを引き起こし、今やその総死亡数は癌患者をも凌ぐと言われます。また、今日の超高齢化社会において、骨・関節組織の変性疾患は日常活動に支障をもたらし、身体機能の低下とともに多くの内臓合併症を引き起こします。さらには、発癌やその進展機序を理解する上で、また今日の再生医学の発展と再生医療の実現化にとっても、マトリックス生物学や結合組織研究が果たす役割が一層注目されているところです。しかしながら、これまでわが国ではともすればこの学問の重要性に関する認識が乏しく、それ故にこの分野の研究者人口も欧米に比して少ない状況にありました。
あ今般、上記の学術的重要性を鑑みて、同じく半世紀以上の長い伝統を有するマトリックス研究会と本学会とが発展的に統合する運びとなったことは、まさに時機を得たものであり、わが国における結合組織研究とマトリックス医学生物学のさらなる発展に大きなインパクトを与えるものと言えます。その統合後の記念すべき第1回の学術大会を、下記の如く平成27年5月14日~16日東京でお世話させて頂くことになり、たいへんな名誉であると同時に身が引き締まる思いです。多くの先生方からの演題応募と、学術大会への参加をお待ちしています。
学会開催概要
1.学会名称: 第47回日本結合組織学会学術大会
2.会 長: 稲垣 豊(東海大学医学部 教授)
東海大学医学部
基盤診療学系再生医療科学
〒259-1193 神奈川県伊勢原市下糟屋143
電話:(0463) 93-1121、内線2611
E-mail: yutakai@is.icc.u-tokai.ac.jp
3.会 期: 平成27年5月15日(金)~
同年5月16日(土)
前日の14日に、理事会を開催します。
2 4.会 場: コクヨホール(東海道新幹線品川駅より徒歩3分)
〒108-8710 東京都港区港南1丁目8-35
電話:(03)
3450-3712
http://www.kokuyo.co.jp
5.プログラム概要(講演タイトルは、いずれも仮題)
1)招待講演:
”Future Perspective of Matrix Biology and
Connective Tissue Research”
ISMB President (Mount Sinai School of
Medicine) Prof. Francesco Ramirez
2)シンポジウム:「炎症・線維化と発癌の病態連繋」
金沢大学 和田隆志 教授、東京医科歯科大学 小川佳宏 教授
大阪市立大学 河田則文 教授、癌研究所 原 英二 部長
3)マイスター・レクチャー:「私のMMP研究と若き研究者に期待すること」
慶應義塾大学 岡田保典教授
4)教育講演:
(1)「糖鎖科学研究の発展と医学への応用」
産業技術総合研究所 成松 久 先生
(2)「関節再生医療の基礎と臨床」
東海大学医学部 佐藤 正人 教授
(3)「フィーダー細胞を用いないヒトES/iPS細胞の効率的培養法」
京都大学iPS細胞研究所
中川 誠人 先生
5)若手フォーラム(Young Investigator Awardへの応募演題から選抜予定):
別紙 演題募集要項を参照下さい。
6)一般演題:結合組織ならびにマトリックス医学生物学に関する研究
6.演題募集:締め切り 2015年2月28日(土) 2015年3月9日(月)
詳細は演題募集要項をご参照下さい。
7.事務局: 東海大学医学部再生医療科学
担当:高木 美穂(庶務)、住吉秀明(学術)
TEL:(0463) 93-1121 内線3068
学会専用E-mail:matrix2015@tsc.u-tokai.ac.jp